JQAの設立にあたって

 クイズとは、何でしょうか。
 もともとは教師が生徒に行うテストであったとも、何の意味もない文字の連なりであったともいわれます。
 あらゆるクイズに共通することとは、何でしょうか。
 問題を出す人がいて答える人がいて、そういった場を整えたり観戦したりする人もいる
――結局のところ、場や形式を問わず、人との関わりによって成立するものだといえるでしょう。

 

 私たちJQA(Japan Quizzing Association)は、クイズの国際団体IQA(International Quizzing Association)の日本支部です。
 クイズ文化の普及に努め、クイズの世界選手権にあたるWQC(World Quizzing Championships)/JWQC(Junior World Quizzing Championships)など各種大会の運営を行います。

 

 JQAは、日本のクイズの場を統括することもなければ、会員を集めることもしません。
 それは、大前提として、クイズは特定の人や団体によってまとめられるべきものではないと考えているからです。
 一方で、各自が好きなとき、自由にクイズを楽しむためには、それに伴う環境づくりが大切です。
 そのため、JQAでは、世界のクイズ事情の発信や早押し機の普及事業など、クイズ環境を整えるための諸活動を行います。

 

 JQAは、このような考えに基づいて設立されました。
 よって、団体自体が広く認知される必要はありません。
 活動の結果が、クイズの選択肢をひとつでも増やし、少し調べればプレイヤーにとって必要なものや環境がそろうことのきっかけになり得ましたら幸いです。


Japan Quizzing Association代表 近藤仁美